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子どものケア・子育てコラム

Vol.2 嘔吐への対処法

嘔吐の時の水分補給法

子供は、嘔吐したあと、青白い顔をしてしばらくはしんどそうにしていますが、少し時間がたつと、一見元気そうになり、飲物や、食べ物を欲しがります。お母さんも、何も食べないと、よけいに元気がなくなるような気がして、すぐに、何かを与えがちですが、何かを与えると、また、嘔吐する。こんな事の繰り返しの後グッタリしてしまいます。
こんな時、まず、嘔吐した直後の処置が大切です。吐いた直後の胃は、水分も受け付けない状態になっています。まず、吐いた直後から2時間は固形物はもちろん、水分も与えないようにしてください。2−3時間して、胃が少し、落ちついてきたら、コップに1/3位の水分(水かお茶がよい)を与えます。2-30分様子をみて吐かないようなら、コップに半分位ずつの水分を(ポカリスエットやアクアライトなどがよい)30分おきくらいに頻回に与えます。半日程水分だけで様子をみて、吐かなければ消化の良いものを少しずつあたえるようにします。
 牛乳は絶対に与えないでください。2時間我慢できないときは、氷の小さいかけらを含ませてください。とにかく、ものを受け付けない状態になっている胃にできるだけ負担をかけないようにしてほしいのです。下痢をともなっている場合にも、水分を十分に補っていただければ、脱水の心配は少なくなります。

 子どもがほしがるままに飲物や、食べ物を与えないようにして下さい。嘔吐や下痢が1週間も続くことはまれです。病気の時は子どもの言いなりにならずにお母さんがしっかり管理して下さい。
 また、唇がかさかさになってきて、元気がなく、うとうと寝てばかり等という状態になると、脱水状態です。点滴がひつようなこともありますので、早目に受診してください。

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