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子どものケア・子育てコラム

Vol.8 インフルエンザについて

1.今年のワクチンは、去年のと違う??

今年のインフルエンザワクチンは、Aニューカレドニア、A広島、Bマレーシアの3株が使われています。
Aニューカレドニア株は昨年と同じですが、A広島、Bマレーシアは昨年から変更となっています。
インフルエンザワクチンの株は、国民の抗体保有状況や、過去の流行状況、南半球などの状況から決定されます。
型があわないと聞かないのではと心配されますが、最近の予測は、大きく外れることはなく、効果は期待できます。

2.インフルエンザと風邪はどう違うの?

大きな違いは、インフルエンザは、急激に発病して、全身症状(関節痛や倦怠感、悪寒など)が強いことです。
また、39度を超える発熱や気管支炎・肺炎の合併、脳炎などの発症が多いのが特徴です。
集団生活(保育所、幼稚園、学校、職場など)で、爆発的に流行するのも特徴です。伝染力が強く、数日で感染が広がります。

3.熱が下がれば登校・登園できますか?

学校保健法では、解熱した後2日を経過するまで出席停止となっています。タミフルなどインフルエンザに効果のある薬剤が使われ、経過が短くなっていますが、熱が下がってもウイルスは排泄しています。すぐには登校できませんので、かかりつけの医師の診断と、許可を得てから登校・登園してください.

4.ワクチンは効果がありますか?     

65才未満の健康な人にワクチンを接種すると有効率は70〜90%とといわれています。高齢者では死亡などの危険性が8割ほど減るとされています。
子どもさんには、6ヶ月以降接種可能ですし、2回接種が原則ですが、大人よりは、効果が落ちると言われています。 当院では、中学3年生までは、2回接種を進めています。また、新型インフルエンザには、現在のワクチンは効果がありませんが、 新型インフルエンザとの区別をするためにも、ワクチン接種をしておかれる方が良いという意見もあります。

5.卵アレルギーの子はうてないと聞きましたが?

 インフルエンザワクチンは、確かに孵化有精卵を使用して製造します。ただ、増殖したウイルスを取り出す課程で、卵白アルブミンや卵由来の不純物はほぼ完全に取り除かれます。従って、たいていの卵アレルギーの方にも問題なく接種できます。

それでも気になる方、卵アレルギーの数値がスコア6以上の方は、皮内テストをした上で接種することも可能です。
ご相談下さい。

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